お会計の、運命の瞬間です。
割り勘なのか、ご馳走してくれるのか・・
イチゴー。再び
お店の外に出て、三木さんに声を掛けます。
「お支払いありがとうございます。私の分、いくら支払えばいいですか?」
三木さんは、私の顔をジッと見つめて言います。
「イチゴーで」
・・・チーン。
その瞬間、私の中ですべてが終わったように感じました。
あぁ、さようでございますか
イチゴーですね、イチゴー。
せめて大人なんだから、1,500円とちゃんと言って欲しいな、、
もうなにも言わず、1,500円を支払って、とっとと家に帰りました。
家に帰ってから、なんだか情けない気持ちになりました。
2人とも30代後半のアラフォーで。
お茶もランチもすべて割り勘で。
これが大人のデートとは、まるで思えない。
全部が全部奢って欲しいなんて思わないけど、
せめて初回ぐらいはご馳走して欲しかったな。
ご馳走して欲しい女心
私はそれまで、初回で割り勘にされたことはほどんどなく。
全くないわけではないですが、ここまで気持ちが悶々とすることはなかったですね。
というのも、たとえば年下の男性と割り勘になっても、さほど気になりません。
自分の方が年上ということもあり、「いいよ支払うよ~」くらいの余裕があるというか。
でも意外にも、年下男性のがご馳走してくれることの方が多かったりもするんですけどね。
ただ、自分より年上の人から毎回割り勘にされると、ちょっと引きます。
だからと言って、毎回ご馳走してもらおうなんて気持ちはありませんよ。
でも初回ぐらい、ご馳走してほしいのが女心です。
というのも、これから口説こうとしている女性を目の前にして(表現が古くてすみません)
男性として、かっこつけたいと思わないのかな?
ご馳走していいところ見せたいって思わないのかな?
って考えちゃって。
まぁ考え方は人それぞれなので、世の中すべての男性が「奢る」=「かっこいい」って思ってるわけではないとは思いますけど。
割り勘の妄想が膨らむ
そして例のごとく、三木さんからまた「会いたい」メッセージが届きます。
今度は少し遠出のドライブしようということも書かれていました。
具体的な場所も書かれてあって、かなり乗り気なのが伝わってきます。
でもそこへ行くには、高速に乗ります。
このままいけば、高速料金も割り勘になりかねません。
もしかしたらガソリン代までも・・なんて妄想が膨らみます。
さすがにそこまではしないだろうけど。
でもコーヒー代500円ですら割り勘ですからね。
なにを言い出すかわかりません。
別にお金を支払うのをケチっているのではなく、これは気持ちの問題なんですけどね。
三木さんがランチをご馳走してくれたら、私がお茶代出すよ、とか、そういう感じにしたかったのですが。
これはあくまで私個人の意見であって、三木さんは毎回完全に割り勘したい主義だったんでしょうね。
どちらが悪いわけではなく、お互い価値観が違っていただけの話です。
でも毎回デートの度に、割り勘の心配をしなきゃいけないという精神的負担に耐えられるかな・・と考えたら、答えは無理に決まってます。
なので私がしたこととは、デートのお誘いを断り続けることでした。
始めはやんわりとお断りしてたのですが、それでもしつこく?誘いのメールは来てました。
徐々にはっきりと断るようになり、さすがの三木さんも察してくれたのでしょうね。
いつしかメールは来なくなり、フェードアウトという形で、三木さんとの関係は終了しました。
コメント